こんにちは!ハチ(@asobilifegogo)です。
今回は日本百名山の甲武信ヶ岳に行ってきました。
普段、奥秩父方面の山に登ることが多いのですが、
他のハイカーさんと甲武信ヶ岳の話しをすると、
「きつい山」
という言葉をよく聞きました。
今回の記事では、
甲武信ヶ岳登山での2コースとマイカーなどでの駐車場、
実際に登ってきた毛木平からのコースを紹介しています。
これから甲武信ヶ岳登山の計画をしている人の
参考になれば幸いです。
目次(クリックするとジャンプできます)
甲武信ヶ岳とは
甲武信ヶ岳の甲武信というのは
甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)から
名付けられた山であり3県にまたがっている山です。
標高は2,475mであり日本百名山に選定されています。
甲武信ヶ岳山頂からは日本百名山のうち43座を見渡すことができます。
甲武信ヶ岳のコース紹介
甲武信ヶ岳登山というと
次の2コースが定番です。
- 毛木平、千曲川源流コース
- 西沢渓谷コース
山梨県側から入山する西沢渓谷コースと
長野県側から入る毛木平の千曲川源流コースです。
では、各コースの詳細を解説していきます。
毛木平、千曲川源流コース
こちらは長野県側から入る毛木平、千曲川源流コースです。
登り、下りの各標準コースタイムと距離は次のようになります。
- 登り標準コースタイム:3時間55分(距離 7.1km)
- 下り標準コースタイム:3時間15分(距離 7.1km)
合計コースタイム:7時間10分(距離 14.2km)
![甲武信ヶ岳 毛木平 地図](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-03-20.30.57.jpg)
参考に千曲川源流コースから甲武信ヶ岳山頂に登り、
下りは三宝山(埼玉県最高峰)と十文字峠を経由する周回コースを
選択することもできます。
このコースは標準コースタイムが8時間55分ほどになりますので、
日帰り山行では少し余裕のないコースになります。
甲武信ヶ岳山頂付近の甲武信小屋に泊まると
余裕のある山行ができるでしょう。
西沢渓谷コース
山梨県側から甲武信ヶ岳に入山するコースになります。
- 登り標準コースタイム:5時間32分(距離 7.1km)
- 下り標準コースタイム:4時間(距離 7.1km)
合計コースタイム:9時間32分(距離 14.2km)
登りのコースタイムで約5時間30分ですので、
日帰り山行では少し余裕のない山行になります。
![甲武信ヶ岳 西沢渓谷 地図](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-03-20.34.05.jpg)
下りのコースタイムは4時間で
登りに比べるとコースタイムが短くなりますが、
歩くのが標準コースタイムより遅くなってしまう人や
余裕をもって甲武信ヶ岳を楽しみたい人などは
甲武信小屋での宿泊をおすすめします。
コース選択のポイントを書きましたので
参考にしてみてください。
- コースタイムは毛木平コースのほうが短い
(登り下り2時間20分ほど) - 東京方面からの車でのアクセスは西沢渓谷のほうが良い
- 距離は毛木平、西沢渓谷ともに同距離
- 毛木平からのコースは沢を見ながら登山できる
ちなみに僕は山梨県在住で
西沢渓谷のほうが圧倒的に近いのですが、
コースタイムの短さという点でも毛木平を選択しました。
毛木平、西沢渓谷ともに日帰り登山は可能なのですが
ゆっくりと甲武信ヶ岳を楽しみたいという人は
甲武信小屋の利用をおすすめします。
甲武信小屋の詳細は
こちらからどうぞ。
甲武信ヶ岳登山|車で訪れる場合の駐車場
甲武信ヶ岳のコースである毛木平、千曲川源流コースと
西沢渓谷コースでの2つのコースでの駐車場を紹介します。
毛木平駐車場
毛木平駐車場は
千曲川源流コースがある長野県側の駐車場になります。
無料の駐車場で
路面は舗装されており
駐車スペースも多くあって、
トイレも完備されているきれいな駐車場です。
![毛木平駐車場](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2737-1.jpg)
- 住所:〒384-1402 長野県南佐久郡川上村梓山
- 駐車台数:約60台
- 営業時間:24時間
- 駐車料金:無料
- 備考:トイレ有り
西沢渓谷市営駐車場
こちらは山梨県側にある
西沢渓谷市営駐車場です。
駐車スペースも多くあり無料で利用できます。
- 住所:〒404-0201 山梨県山梨市三富川浦
- 駐車台数:約60台
- 営業時間:24時間
- 駐車料金:無料
- 備考:
こちらの西沢渓谷市営駐車場は、
西沢渓谷散策や紅葉などでも利用される駐車場です。
今回の甲武信ヶ岳登山|登山ルート・天気
今回の甲武信ヶ岳山行では、
毛木平駐車場からの千曲川源流コース(ピストン)を
選択しました。
- 所在地:埼玉県秩父市、山梨県山梨市、長野県南佐久郡川上村
- エリア:奥秩父山塊
- 標 高:2,475m
- 体力度:
- 難易度:
- おすすめ度:
- 登山レベル:中級者向け
- 山行日:2023/7/29(土)
- 登山ルート:毛木平駐車場→ナメ滝→水源地標→分岐→
甲武信ヶ岳頂上(ピストン山行) - コースタイム:約11時間05分(5:15〜16:20)休憩含む
※標準コースタイムは7時間10分です。 - 歩行距離:約15.4km
- 天気:晴れ
- 備考:
今回の甲武信ヶ岳の登山ルート
毛木平駐車場から千曲川源流コースを往復したコースになります。
![甲武信ヶ岳 ルート](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/07/Screenshot_20230729_162112_jp.co_.mapple.yamahodai.jpg)
やはり片道7km以上のコースは
少し長く感じますね。
今回の甲武信ヶ岳での天気
今回の甲武信ヶ岳山行中は晴れの天候でしたが、
雲は多めでしたね。
甲武信ヶ岳登山|登山概要
毛木平駐車場を出発です。
![毛木平駐車場](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2737.jpg)
毛木平駐車場は
トイレも完備されていますし、
区画されている大きな駐車場なので安心感がありますね。
毛木平駐車場内の東屋風の場所には、
登山、ハイキングコース案内の掲示がされています。
![登山 ハイキングコース 案内](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2738.jpg)
標高を断面図とした案内図もあります。
![登山 ハイキングコース 案内](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2739.jpg)
登山口はこちらで
赤いゲートを越えていきます。
![登山口](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2746.jpg)
道標もしっかり出ています。
では、歩いていきます。
![甲武信ヶ岳 道標](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2749.jpg)
分岐の地点が出てきます。
![登山道 分岐](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2752.jpg)
千曲川源流コースは直進です。
左へ行くと十文字峠を経由したコースになります。
登山道の横を沢が流れがあります。
沢というより水量が豊富ですので、
川といった感じです。
![甲武信ヶ岳 登山道](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2757.jpg)
沢沿いを歩いていくので
夏場や沢が好きな人にはおすすめです。
千曲川源流までは
こちらの場所からは4kmほどです。
![甲武信ヶ岳 千曲川源流 道標](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2761.jpg)
今回の甲武信ヶ岳山行では
山梨側の西沢渓谷からのルートと
毛木平からのルートで悩んだのですが、
沢などを見たいという点で毛木平を選択しました。
選択して正解です。
水量の多い沢を長く見ることができました。
![甲武信ヶ岳 登山](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2765.jpg)
甲武信ヶ岳は沢好きには
たまらないところだと思いますね。
![甲武信ヶ岳 沢](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2771.jpg)
登山道を歩いていて思ったのが、
「千曲川源流」という掲示の多さです。
甲武信ヶ岳の掲示もされていますが、
千曲川源流を見どころとしているのかな、
と感じました。
![登山道 千曲川源流](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2777.jpg)
梓山を通っていきます。
![梓山](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2779.jpg)
針葉樹の木々の間に陽が入って
とてもきれいな光景です。
![針葉樹](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2780.jpg)
岩などが苔むしたところを歩いていきます。
![登山道 苔 岩](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2787.jpg)
甲武信ヶ岳の登山道は
飾り気などなく神聖なイメージです。
山本来の雰囲気といった感じでしょうか。
自分は普段ソロの登山が多いのですが、
しっとりと山を愉しみながら歩いていくのが
似合っている登山道です。
![甲武信ヶ岳 登山道](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2790.jpg)
水量の多い沢が続きます。
落差のある沢の流れに
魅了されます。
![甲武信ヶ岳 沢](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2795.jpg)
ロープ場を歩いていきます。
![甲武信ヶ岳 登山道 ロープ場](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2797.jpg)
ナメ滝です。
![ナメ滝](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2804.jpg)
岩の間を通り、
なめらかに水が流れていく姿がいいですね。
![ナメ滝](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2809.jpg)
千曲川源流までは
あと2.1kmです。
![千曲川源流 道標](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2811.jpg)
沢の幅も狭くなってきました。
![千曲川源流 道標](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2831.jpg)
![千曲川 信濃川 水源地標](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2837.jpg)
千曲川源流に到着です。
沢のほうに下りていくと、
このような小さな穴のような場所があります。
こちらから千曲川に流れ出る水が湧き出ています。
![千曲川源流](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2835.jpg)
自分はこちらの水を飲んでみましたが、
飲んでみる場合は自己責任で飲んでみましょう。
少し休んでから先に進んでいきます。
![甲武信ヶ岳 登山道](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2838.jpg)
分岐地点に到着です。
こちらから国師ヶ岳や金峰山へ向かうこともできます。
![登山道 分岐](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2842.jpg)
甲武信ヶ岳、甲武信小屋方面に進んでいきます。
富士山の先端の部分が少し見えます。
少し雲が多いですね〜
![富士山](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2853.jpg)
甲武信ヶ岳山頂まではもう少しですが、
こちらのガレ場で結構みなさん苦労していましたね。
![甲武信ヶ岳 登山道 ガレ場](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2856.jpg)
甲武信ヶ岳の山頂に到着です。
![甲武信ヶ岳 山頂](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2862.jpg)
富士山もわずかしか見えないように
なってしまいました。
![富士山](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2865.jpg)
甲武信ヶ岳山頂からは
日本百名山のうち43座が見えるようなのですが、
雲が多く少し厳しいようです。
![甲武信ヶ岳 山頂](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2872.jpg)
こちらは埼玉県最高峰の三宝山です。
三宝山の標高は2483.5mで
甲武信ヶ岳より高い標高になります。
![三宝山 埼玉県最高峰](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2871.jpg)
甲武信ヶ岳山頂から三宝山までは
登り下り各40分の所要時間です。
三宝山から十文字峠を経由して
毛木平の駐車場に戻ることもできます。
今回の甲武信ヶ岳山行では
甲武信ヶ岳山頂からピストンで毛木平駐車場まで戻ったので、
山行の概要は以上になります。
甲武信ヶ岳登山|見どころ
今回の甲武信ヶ岳山行で魅力に感じたのは、
次の3点です。
- 静かで落ち着いた山らしい登山道
- 千曲川源流までの沢
- 甲武信ヶ岳山頂からの展望
甲武信ヶ岳山頂からの展望は
雲が多くてスッキリとした眺望ではありませんでしたが、
奥行きのある山域が少し見えたので満足しています。
しかし、今回の甲武信ヶ岳山行で気に入ったのが、
沢と登山道の雰囲気です。
水と木々の緑が鮮やかで
陽の入った感じが良い雰囲気です。
![甲武信ヶ岳 登山道](https://asobilifegogo.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_2882.jpg)
登山というと展望や眺望などに関心がいきがちですが、
山の登山道や樹林帯の中で
このように自分が感じたのは珍しいです。
甲武信ヶ岳|今回使った地図
![](https://asobilifegogo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
甲武信ヶ岳登山|感想
今回の甲武信ヶ岳山行では
トータル的に良い山行でしたが、
次回、甲武信ヶ岳に登るなら
どのようなルートが良いかな?
なんて後で考えてしまうような山行でもありました。
それは甲武信ヶ岳山頂からの展望を
もう少し高望みしているという点と
甲武信ヶ岳山頂から近い三宝山に行ってみたいという思いからです。
甲武信ヶ岳は山本来の姿というべきか、
なにか大人の落ち着いた山という印象が強い山でしたね。
一人でゆっくりと味わいながら登るというスタイルが
合っている山だと感じましたね。