ラ・スポルティバ エクイリビウム レビュー|実際に21回の山行、約150km以上使用での感想

スポルティバ エクイリビウム ST GTX ブラック イエロー

こんにちは!ハチ(@asobilifegogo)です。

今回の記事では、
現在登山で使用している
ラ・スポルティバのエクイリビウム(正式名称:LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX 31A)
という登山靴のレビューを紹介します。

自分がこのエクイリビウムを購入したのは、
昨年の9月下旬(2022年)ごろで、
現在までで約6ヶ月ほどたちます。

購入してから現在に至っては、
エクイリビウムでで21回登山にでかけ、
おおよそ150時間以上歩行しました。

登山靴の購入で悩まれている方は多くいると思いますが、
登山靴は登山で一番重要なアイテムです。

もしも現在新たな登山靴を検討していて、
スポルティバのエクイリビウムも視野に入れていて気になっているようでしたら
今回の記事が参考になれば幸いです。

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX製品情報

半年ほど前(2022年)は、
品薄のため登山ショップでもあまり見かけられませんでしたが、
現在では都心の大型ショップなどで見かけるようになりましたね。

エクイリビウムというと、
スポルティバカラーのブラック✕イエローという感じですが、
最近ではNEW COLORで
カーボン✕ライムパンチという色が発売されています。

こちらが新色のカーボン✕ライムパンチです。

なかなか良い感じの配色ですね。
山らしい色という感じでしょうか。
落ち着いた雰囲気が好みの人には
良いですね。

出典:LA SPORTIVA

こちらが従来からのブラック✕イエローです。
いかにもスポルティバといった感じでしょうか。

出典:LA SPORTIVA

存在感がハンパないですね。

エクイリビウムには
レザーバージョン(正式名称:LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX 31A)もあります。
アッパーにはヌバックレザーが仕様されており、
紐を通すD環もSTとは違う仕様になっています。

出典:LA SPORTIVA

外見上もSTモデルと比べて少し
落ち着てた感じですかね。

こちらのLTモデルは履いたときがありませんが、
ネット上などではSTとLTは少し履き心地が違うように
言われています。

LTモデルは少し興味があるので、
今度、履いてみる機会があったら
またレビューしますね。

ここで簡単にLA SPORTIVA AEQUILIBIUM ST GTXの
製品情報と仕様を列記させていただきます。

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX 製品情報
  • アッパー:防水60.6ナイロン+ハニカムガード
  • ライニング:GORE-TEX
  • ソール:ビブラム社製
  • サイズ:38−48
  • 重量:1/2ペア約630g

基本という意味では各パーツ部分で
高性能な素材が使用されています。

次に仕様ですが、
LA SPORTIVA AEQUILIBIUM ST GTXといえば、
外見上からもわかるように
2H DOUBLE HELL(ダブルヒール)という機能ですね。

こちらの2H DOUBLE HELL(ダブルヒール)という機能は、
今回のLA SPORTIVA AEQUILIBIUM ST GTXの目玉とも言える機能です。

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX 主な仕様
  • 2H DOUBLE HELL
  • エルゴノミックス・ラスト
  • 3D FLEX SYSTEM
  • HONEY-COMB GUARD

2H DOUBLE HELL(ダブルヒール)は歩行を行う上で、
歩行の推進やブレーキといった機能であり、
実際に登山で使用をしてみると
その機能の恩恵を感じることができます。

この2H DOUBLE HELL(ダブルヒール)という性能に合わせて、
登山靴のフィットや足裏性能という面では、
エルゴミックス・ラスト、3D FLEX SYSTEMという仕様です。

これらの仕様の詳細は、LA SPORTIVA(スポルティバジャパン公式HP)の
エクイリビウム ST GTX徹底解説 公式ブログなどで
詳しく解説されています。

現在、自分の登山スタイルから選択した登山靴

スポルティバ エクイリビウム ST GTX

半年ほど前に
LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX 31Aを選択して購入したのですが、
この靴を選んだ理由としては
現在の自分の登山スタイルから選択、購入しました。

ここでちょっと自分の現在の登山スタイルを紹介してみたいと思います。

自分の登山スタイルは1年ほど前から、
このような山行がメインとなっています。

  • 日帰りの山行がメイン
  • リュックの中身は少量の食事と最低限の装備のみ
  • 周回ルートとしたいために舗装路を多く歩く
  • コースタイムは最高でも10時間程度まで
  • コース距離は1日5〜15km程度
  • 低山〜中程度の標高の山行が多い
  • 岩稜帯もときには歩く
  • 冬山は軽アイゼンで行ける範囲まで

まぁ一般的な日帰り登山という感じで、
小屋泊までの山行という感じです。

このような自分の山行スタイルから、
登山道に限らない道の歩行や
低中程度の山から舗装道に至るまでのあらゆる道を歩いていきたい
という意向からエクイリビウムを選択しました。

今後は山行中の食事やテント泊、縦走などにも挑戦していきたい
と思っていますが、
その際はまた登山靴などの検討が必要なのかもしれません。

しかし、現在では日帰りでの山行がメインになっています。

なぜAEQUILIBRIUM ST GTXに魅力を感じたのか

スポルティバ エクイリビウム ST GTX

メーカー(LA SPORTIVA)からは魅力的な仕様などが打ち出されていますが、
自分自身が今回のLA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXに魅力を感じたのは、
次の仕様によるものです。

  • 特定の条件に特化していない新カテゴリのブーツ
  • 足運びとグリップを両立させたダブルヒールシステム
  • ハイカットらしからぬソフトなアッパー
  • 軽量
  • 外観 LA SPORTIVAカラー

今回自分が魅力を感じたLA SPORTIVAというメーカーの仕様と
自分が実際にLA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを履いた感想を
合わせて紹介します。

特定の条件に特化していない新カテゴリのブーツ

縦走やテント泊の登山靴といえば、
重量のある荷物を背負うために
堅牢で重装備に耐えうる登山靴のイメージがありますが、
LA SPORTIVA AEQUILIBIUM ST GTXは
低山から舗装道などにも適した仕様になっています。

現実に自分は舗装道をよく歩きますが、
とても快適に歩けています。

このように登山に関する山行というものに、
広い範囲で対応してくれる登山靴です。

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXの外見上からも
他の登山靴とは違うイメージがありますが、
LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXの新しい試みが
伺えるシューズであり、
自分も新しい発想のシューズを履いてみたいという思いから
LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを選択しました。

足運びとグリップを両立させたダブルヒールシステム

こちらのダブルヒールシステムは、
今までの他の登山靴では見られない
ソール形状です。

スポルティバ エクイリビウム ST GTX

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX自体が
軽量に作られているということもありますが、
実際に履いて道を歩いてみると実感することができます。

登山道や岩稜帯などではグリップ力を感じて、
舗装道などの平地などでは歩行の推進力のようなものを
感じるくらいスムーズに歩くことができます。

これは実際にショップなどで試し履きをしてみると
LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXの歩き安さに
驚くと思いますよ。

ハイカットらしからぬソフトなアッパー

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXのアッパー部分は、
とても柔らかい材質が使用されており、
足首上部に吸い付くようなフィット感を
感じることができます。

スポルティバ エクイリビウム ST GTX

外見上から見てもソフトなアッパーということが
わかりますよね。

実際に手でアッパー部分を押してみると
グニャグニャと曲がります。

このソフトなアッパーが
険しい登山道や岩稜帯などでの足の可動を助けてくれます。
そして、登山道以外の道でも歩きやすさを
可能にしてくれます。

軽量

実際に手で
LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを持ってみるとわかりますが、
とても軽量(1/2ペア、約630g)に作られています。

他社の似た仕様の登山靴を比べても200〜300gの重量の差があります。
登山靴は軽量であれば良いというものでもないのですが、
実際に履いて歩いてみると軽量による恩恵を感じることができます。

歩行がとても楽でスムーズに足が運びます。

外観 LA SPORTIVAカラー

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXは
ストレートにLA SPORTIVAカラーが採用されています。

赤、黒、黄色という感じでモロLA SPORTIVAカラーが
登山靴に使われていますね。

遠目から靴を見てもすぐに
LA SPORTIVAのシューズということが一目瞭然でわかります。

個人的にはこのような
LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXのカラーや配色が
とても気に入っています。

どのようなスポーツや趣味でもそうですが、
好きなアイテムや気に入っているギアというものは、
とても愛着がわき大事にするものです。

モノというものに対する思いが違ってくると、
スポーツや趣味に対しての上達なども影響してくると
個人的には思っています。

何しろ気に入ったものを持ったり使ったりする喜びは
嬉しいものですよね。

実際に履き続けた感想

実際に約5ヶ月間LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを
履き続けてきて、
山行も21ほど出かけて、距離も約150km以上歩いた感想です。

これは個人差もあると思うので、
あくまでも自分のLA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを使った
所感になります。

  • グリップ力が素晴らしい
  • 足へのフィット感が良い
  • 紐がゆるみがち
  • 紐の取り付け仕様が特徴的
  • タイトな作りと紐の締め方が重要

ソールのグリップ力が素晴らしい

半年ほど歩いて使用しているので、
ソールのエッジが少し丸みをおびてきていますが、
登山道を歩くたびにソールの素晴らしさを実感しています。

スポルティバ エクイリビウム ST GTX アウトソール

実際に登山でLA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを履いていて
次のような場所は他の登山靴同様に滑りやすいです。

  • 木の根
  • 濡れた木道
  • 乾いた岩の上の落ち葉がある

しかし、そのほかの登山に関連する道を
歩行する場合は素晴らしいものがあります。

これはビブラム社のアウトソールも良いと思うのですが、
全体の作りなど(アウトソール上部)も
ソールに追従するような作りの恩恵も大きく感じます。

何よりも以前より、
下山の下りルートのポールの使用頻度が激減しました。

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを履く以前は、
長年使用してきたソールがすり減った靴を履き続けており、
下りルートなどではポールに頼って下山してきましたが、
LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを履くようになってからは、
無意識にポールを使用せずに下山することが多くなりました。

あきらかに登山靴だけで下山できる信用が
無意識に働いているのだと感じます。

足へのフィット感が良い

スポルティバ エクイリビウム ST GTX フィット感

この靴を履いて一番フィット感を感じるのは、
紐を締め上げたときにアッパー部付近のフィット感を
強く感じることができます。

自分の足と靴が一体になっている雰囲気ですね。

足の部分は堅牢に作られており、
アッパー部が柔らかく作られているので、
足全体から足首にかけてのフィット感が良いのが特徴です。

紐がゆるみがち

スポルティバ エクイリビウム ST GTX 紐

現在、一定の紐の結び方をしていますが、
登山中に紐が若干緩んできてしまいます。

以前履いていた靴の紐が登山中にほどけることが多かったので、
蝶結びの輪っかの部分を2度回すことで、
登山中に紐がほどけることがなくなりました。

しかし、緩むということは解消しませんでした。

インターネット上などでも、
登山靴に紐の結び方というものを調べてみると、
結び方には数多くあるようで奥が深いものがあるようです。

紐が緩まることの対策は、
現在模索中です。

登山靴の紐が緩まる原因としては、
次のようなことが要因としてありそうですが、
一つ一つ試していきたいと思っています。

  • 自分の紐の締め方が悪い
  • 歩き方
  • 登山靴の構造上の問題

今度試してみようと思っているのは、
フック部の紐の通し方です。

現在はフック部には下から紐を通す感じで締めていますが、
フックの上から紐を通していく方法を試してみようと思っています。

このようにフックの上から紐を通していくことによって、
紐と紐の摩擦で紐がずれないようです。

紐の取り付け仕様が特徴的

スポルティバ エクイリビウム ST GTX

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXは、
他の登山靴と比べてみてもわかるように、
紐の取付部が固定されています。

このような仕様は、
先端付近の紐の損傷などを守るという意味もあるようですが、
靴紐が断裂した場合の予備紐などの交換のようなことはできません。

しかし1足に対しての靴紐が独立して2本使われているので、
1本の紐が断裂しても最悪もう一本の紐で靴を締め上げて
応急処置をすることができそうです。

このような仕様からも靴紐の交換などは修理扱いとなるようです。

合わせて、紐を通すD環も金具ではなく、
紐による締め上げに貢献しているパーツではありますが、
登山靴を洗う際に紐を外すときや
登山中に紐のトラブルがあった場合に
紐を通したり、外したりするのに手間がかかります。

タイトな作りと紐の締め方が重要

スポルティバ エクイリビウム ST GTX

エクイリビウムは他のスポルティバ製品と比べて
少しルーズな足入れができるようなのですが、
自分は実際にエクイリビウムを履いてみて少しタイトなイメージを感じています。

登山靴に足を入れた感じや紐の締め方などで、
足への感覚や負担などが大きく変わる印象です。

実際に今まで多くの山行にエクイリビウムを履いてきましたが、
山行ごとに履いた感じが違う感じです。

未だに色々と履き試しているということもありますが、
つくづく靴というものは奥が深いと思います。

サイズ選択と足へのあたり

下記の表はラ・スポルティバのサイズ表になりますが、
EU表記とCM表記されています。

自分は41(EU表記)の26.1(CM表記)を選択しました。

スポルティバ エクイリビウム ST GTX サイズ

サイズ選択の経緯

自分の足は左の足のほうが右足より2mmほど長く、
全体的にも左足のほうが大きいのが特徴です。

片方の足でサイズを合わせると、
もう片方の足が靴と合わないという感じとなってしまいます。

41か42で迷いましたが、
42のサイズでは靴の中で足がルーズな感じです。

一方、41の場合は少しきつい感じがありましたが、
フィットしている感じです。

結局41のサイズに選択しました。

実際に登山をして、足のあたりが出た

登山ショップでは長い時間靴を履いて靴の様子を見ましたが、
特に問題もなく靴を購入しました。

しかし実際に登山に出かけて、
左足の靴にあたりがありました。

登山の歩き始めにはその現象は起こらず、
途中で足が靴に当たる感じになります。

足が登山靴に当たる場所は、
左足の小指の下あたりの左側の一番突端のあたりです。

スポルティバ エクイリビウム ST GTX 足 痛み

左側の足は前述したように、
右足に比べて少し大きめなので
登山中に靴の内側と接触してしまうようです。

サイズアップして靴下などで合わせれば良かったのか

このように実際の登山中で足に違和感があるということは、
とても残念なことです。

しかし仕方がありません。

あとは登山靴を履ける方法を考えるだけです。

フィット感の感じることができる41というサイズを選択しましたが、
42というサイズにして靴下やインソールなどで調整しても良かったのか?
などと考えてしまいました。

しかし、登山靴のルーズさを他のツールでカバーするということは、
本来の靴の性能を妨げるような感じもしています。

インソールを試してみる

実際にインソールを純正のものと交換して、
市販のインソールを試してみました。

そのときの様子はこちらで紹介しています↓

登山 スーパーフィート スーパーフィートを登山靴に試してみる|インソールの効果は期待できるか?【検証】

シューストレッチャーを試してみる

シューストレッチャー(靴の横幅を広げる器具)を試してみました。

シューストレッチャーは最後の手段という感じですが、
一部部分の幅を広げるという意味では有効な手段だと思っています。

シューストレッチャーで靴幅を調整した様子は
こちらで紹介しています↓

コロニル ラバーウッドシューストレッチャー 【登山靴】小指当たる、横幅きついなどの症状|コロニルラバーウッドシューストレッチャーがおすすめ

スポルティバエクイリビウムレビューのまとめ

今回は現在自分が登山で実際に履いている
ラ・スポルティバのエクイリビウムST GTXの
レビューをさせていただきました。

現在では少し靴と自分の足に違和感があるために
試行錯誤している状態ではありますが、
個人的にはとても気に入っている靴なので
今後の登山でも活躍できるような靴にしたいと思っています。

今回の記事では個人的な主観も多く書かせていただきましたが、
これから登山靴を検討している人、
ラ・スポルティバのエクイリビウムの購入に悩んでいる人などの
参考になれば幸いです。

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