こんにちは!ハチ(@asobilifegogo)です。
山梨県甲府市にある要害山に行ってきました。
「要害山」という名称は各地にあるのですが、
要害山というのは自然の地形を利用して築かれた城郭です。
登山ルートの各場所に城にまつわる史跡が点在しています。
城跡などを巡りつつ登山をすることができるのが魅力の山です。
目次(クリックするとジャンプできます)
マイカーで訪れる場合の駐車場
要害山登山口の近くに駐車場があります。
県道31号線(甲府山梨線)沿いにある路肩の駐車場です。

Google Mapで「要害山登山口駐車場」で検索すると
案内が表示される駐車場です。
- 住所:〒400-0011 山梨県甲府市上積翠寺町
- 駐車台数:約15台
- 営業時間:24時間
- 駐車料金:無料
- 備考:簡易式トイレあり
トイレは駐車場とは反対側に簡易トイレが設置されています。
今回登ってきたルート・天気
山行の前半に要害山城跡を巡るルートです。
- 所在地:山梨県甲府市
- エリア:奥秩父山地
- 標 高:780m
- 体力度:
- 難易度:
- おすすめ度:
- 登山レベル:初級者向け
- 山行日:2025/4/30(水)
- 登山ルート:要害山登山口駐車場→要害山山頂→積翠寺温泉分岐→積翠寺分岐→下降点→要害温泉→要害山登山口駐車場
- コースタイム:約3時間45分(12:35〜16:20)休憩含む
※標準コースタイムは約2時間35分です - 歩行距離:約5.3km
- 天気:晴れ
- 備考:山梨百名山
約半日ほどの時間あれば十分な山行です。

登山ルート
今回は要害山から周回するルートで歩いてきました。

天気
短時間ですが晴れの山行に恵まれました。
登山概要
要害山登山口近くにある駐車場からスタートします。
要害山登山口は駐車場から道を少し下ったところに
要害山の看板が出ています。
こちらの看板の通り矢印方向に進んでいきます。

信玄の隠し湯として伝えられている積翠寺温泉も
現在は閉館されているようです。

要害山の地図が掲示されています。

毎度の山行で思うことですが、
現地にある地図っていうのは本当にシンプルでわかりやすいですね。
史跡としての要害山の立派な石碑が建立されています。

要害山の概要が書かれています。

このような概要を山行前に知るだけでも
山の歩き方や見方が変わってきます。
先程の簡易的な地図と違い地形図風な
史跡要害山のマップも掲示されています。

鈴付きの杖が設置されています。

では登山口から下記写真の矢印方面に入山していきます。

すぐに分岐になります。

要害山方面に進みますが。
付近は色々と歩けそうな雰囲気ですね。
史跡境界とあります。
看板の向こう側は史跡ということでしょうね。

気持ちの良い道を歩いていきます。

倒木を越えていきます。

山間から甲府市街地方面が見えます。

甲府市街地から要害山は北側の山の奥という感じでしょうか。
竪堀跡(たてぼりあと)です。

通常、堀というと城などの周りにあるイメージがありますが、
竪堀というものは上から下へ縦方向に掘られている堀のようです。

堀の概要は少しわかりづらいのですが、
やはり城として守るための形成がされているようです。
土塁です。

土塁は土を盛った防御施設ですが、
土が盛り上がっています。
堀と合わせて敵勢に攻められた際の足止めと考えられていたのでしょう。
登山道を歩いていきます。

門跡です。

要害山の門跡は複数あるようなのですが、
門跡の特徴としては道の両側が
盛り上がったようになっているということです。
おおよそ道の中心あたりに門があったのではないかと推測できます。
曲輪です。

曲輪とは堀や土塁に囲まれた平坦な区域のようですが、
当時は曲輪という場所に建屋などがあり
城としての機能をシていた場所なのかもしれません。
武田不動尊手前には不動曲輪とあります。

武田不動尊まできました。

勇ましい感じの石像です。
木々の間から奥には毛無山や身延方面の山々が見えます。

要害山で最も堅固な門があったとされる門跡です。

門の両側に石積みされていたとありますが、
こちらにある岩も当時のものなのでしょうか。
こちらの曲輪はこれまでの曲輪より大規模な曲輪のようです。

当時はどのような城内の構成となっていたのか
想像がふくらみます。
道を進んでいきます。

また曲輪があります。

連続して曲輪があります。

平地になっていることからも
多くの施設などがあったことが伺えます。
門跡です。

城なので多くの門もあったのですね。
要害山は城跡ということで当時の姿はありませんが、
歩く人に当時の情景を思い起こさせます。

主郭部の正面玄関にあたる門跡です。

「武田信玄公 誕生之地」という石碑が建立されています。

東郷平八郎書と書かれています。
石碑の近くには要害山、山梨百名山の標柱があります。

要害山の標高は780m、本丸跡は770mの標高です。

要害山城の主郭部です。

主郭部は東西73m、南北22mの長方形だったようです。
他の城跡を見に行った際も細長い主郭部だった覚えがあるので、
細長い主郭部にする意味があるのかもしれませんね。
このように全体的に見てみると
平坦な場所と細長い敷地がわかります。

道標があります。

道標にある要害温泉方面から歩いてきて、
深草観音、岩堂峠方面に進んで
途中の積翠寺分岐で駐車場に戻る予定です。
結構、門跡があります。

堀切跡は尾根や丘陵を断ち切るように掘られた空堀の痕跡です。

敵の侵入を防ぐための防御施設ですが、
このようになっていると敵の足止めや時間かせぎにもなりそうですね。
地形や攻守を考えて作られているのがわかります。

当時の場内の様子がとても興味深いです。

要害山城跡は数多くの門跡の掲示がありますが、
比較的に門跡はわかりやすいですね。

竪堀跡は狭い尾根の両側に深い堀が掘られているのですが、
写真正面が尾根で下側が掘りということでしょうか。

木々の間から青空と周りの山が見えます。

今はありませんが、かつては山城のあった地です。
当時の人々もこのような景色を見ていたのでしょう。
要害城の東側に設けられた竪堀跡のようです。

一通りの要害城の遺構をあとに、
登山道を歩いていきます。

このルートは特に迷うような場所はないのですが、
ピンクリボンなども設置されています。

道標が出てきました。
深草観音、岩堂峠方面に進みます。

少し細めの登山道を歩いていきます。

少し開けたところは若干不明瞭な感じですが、
ピンクリボンを目安に歩いていけば平気です。

現在地から目的地が掲示されています。

大きな岩がたくさんあります。

要害山城跡周辺からは少し離れていますが、
なにかの場所だったのかもしれません。
要害山の道標があります。

あたらめてですが、各地に要害山という名称の山は多くありますが、
この「要害」という意味はどのような意味からきているのでしょうか。
木の橋を渡っていきます。
下には水が流れていますね。

積翠寺分岐まできました。
こちらから積翠寺方面に歩いていきます。

登山道にはピンクリボンが設置されています。

若干わかりづらい道ですが、
ピンクリボンも設置されています。

橋を渡っていきます。
近くには沢があり、大きな岩がありますね。

沢の川幅は少し大きい感じですね。

少し汚れてしまっていますが、
周辺遊歩道、登山道の案内が掲示されています。

おおよそこのあたりは登山道と車道の合流点付近のようです。
周辺の見どころとして、
要害山、深草観音、兜山の説明が書かれています。

橋を渡っていきます。

下までおりてきた感じですね。

祠の横を歩いていきます。

武田の杜遊歩道案内図が掲示されています。

周辺にはお寺や神社が多くあるようですね。
こちらの場所の右側の道を進んでも要害山向かえるようです。

少し見づらい道標ですが要害山と書かれています。

道は参道のようになっていて、
深草観世音道というようです。

車道を下っていくとトイレが右側にあります。

トイレの前に道標がありますが、
こちらの道標も少し見づらいですね。

日吉神社です。

日吉神社の立派な石柱ですね。

周辺にすぐにお寺などがあります。
瑞岩禅寺の横を歩いていきます。

一般道を車を駐車した場所まで歩いていきます。
積翠寺温泉の看板が出ていますが、
現在は温泉施設は閉館しています。

車を駐車したのは、ここから上のほうなので歩いていきます。

積翠寺の横を歩いていきます。

登山口の駐車場が見えてきました。
奥に見えるのは先程登ってきた要害山でしょうね。

登山口駐車場まで戻ってきました。

今回の要害山山行は以上になります。


見どころ
今回の山行は通常の山行と違い史跡をメインとしたものとなりました。
数多くの史跡があり楽しめました。

木々の間からでしたが武田不動尊からの景色も良かったですね。



今回使った地図



感想
今回は戦国時代の武田信虎、信玄、勝頼の
詰めの城として使用されてきた要害山城跡を歩いてきましたが、
城跡としての史跡も数多くあって楽しめました。
約5kmの距離やコースタイムなども程よい感じで短時間で
城跡などで歴史を感じることができて有意義な山行でした。

