こんにちは!ハチ(@asobilifegogo)です。
週一日帰り登山を目標にしている私ですが、
今回は登山をしていて「ヒヤッ」とした体験をしたので、
この記事で紹介していきたいと思います。
今回の記事では皆さんにも登山で参考にしていただければという思いと
自分自身も今後の登山の教訓として残しておきたいと考えて記事を書きました。
では、まずは当日の登山概要と行程から紹介していきます。
目次(クリックするとジャンプできます)
当日の登山概要と行程
登山概要は次の通りです。
- 山名:文台山(ぶんだいさん、山梨県都留市、標高1,199m)
- エリア:道志山系
- 登山ルート:三輪神社→細野峠→分岐→文台山山頂
- 行程:日帰りピストン山行
- 標準コースタイム:約4時間23分(登り約2時間40分、下り約1時間43分)
- 歩行距離:約6.2km
- 天候:晴れのち曇り
文台山は山梨県都留市にある山で
都留市二十一秀峰にも選定されている山ですが
登る人は少なめの山です。
11時頃スタートで休憩を含めても16〜17時頃には
下山する山行予定です。
登山概要と山頂登頂後の下山でのアクシデント
今回のアクシデントとしては、
結局は登山での所持品の不備や行動といったものが原因といったものですが、
自分自身もそうですが、みなさんも今後の登山の参考としてもらえればと思います。
文台山山頂までの登りは順調、そして下山していく
2024年7月21日、11時ごろから
御正体入口でもある三輪神社付近に車を駐車して
文台山登山を開始します。
三輪神社付近から文台山のピストン山行の
標準コースタイムは約4時間20分で
休憩時間を多くとったとしても明るい時間には下山できる予定です。
14時頃には文台山山頂に到着して、山頂で少し休憩してから下山していきます。
文台山山頂から少しした時点でアクシデントが起こります。
登山道から外れて斜面を転げてしまう
登山道から外れて斜面を転げ落ちてしまいます。
場所は文台山山頂から近い位置の池ノ平方面分岐の手前の地点です。
地図の赤い矢印付近です。
登山道から外れた地点は
登山道が少し狭く足元が少し暗かったようなイメージがありますが、
今思うと浮石のようなものを踏んでしまったのかもしれません。
斜面に投げ出されてから転げる勢いを止めようと手で静止しようとしますが、
なかなか止まらず10mほどは転げてしまった感じです。
落ち葉の多い柔らかい斜面だったので、
幸いにも怪我はありませんでした。
斜面を転げたときにメガネを紛失する
怪我がなかったのは不幸中の幸いでしたが、
斜面を勢いよく転げた拍子にメガネを紛失してしまいます。
メガネの予備は持参していません。
このメガネを紛失したということが、
これから下山することに大きな障害になってきます。
登山口までは約1時間30分、無事道などに迷わずに下山できることを願います。
登山道の踏み跡、ピンクリボンなどが見えない
メガネがないので登山道の目印である
踏み跡やピンクリボンがよく見えません。
メガネがない状態では、下界と山とでは大違いです。
視界というものがいかに登山で歩くことに重要だということを知らされます。
その日はピストン山行(往復の山行)でしたが、
同じ道を往復といっても見る景色が逆なので、
全然見え方が違います。
他のハイカーなどもいなくて、道標なども少ないマイナーな山なので
下山の頼りは登山アプリのGPSのみになります。
GPSを頼りに下山していきますが、
ピストン山行でも山の道というものはそんなに単純ではありません。
案の定、道に迷ってしまう
道標やピンクリボンなども少なく、メガネを紛失したこともあって、
道に迷ってしまいます。
今回の登山道から外れて斜面に転げた一件で一番危惧していたのが、
この道迷いです。
道迷いは遭難で一番多い原因です。
少し傾斜がきつくなってきて、歩いている地面が柔らかく感じました。
ここでルートから外れていることに気づきます。
「この道で合っているのか?」
GPSアプリでは地図上の現在地もルートから少し離れた場所を示しています。
正規の登山道に戻れるように少し動いてみたりしますが、
現在地が変わりません。
今思うと少し動いたぐらいでは現在地は変わるはずがありませんし、
時間も一定の時間を要さないと位置も変わりません。
メガネがないという不安感もあってか、冷静さも失っていたようです。
色々な考えが頭をよぎります。
- 遭難
- ビバーク
- 登り返して安全な林道などを探して下山する
しかし、まだ日が暮れるまでは時間があるので、
正規の登山道に戻ることを優先します。
登り返すことで登山道に出ることができた
人間の心理的にも肉体的にも、下山してきた道を登り返すということは
結構困難だと感じてしまうものです。
しかし、間違った道を下ることによって、
余計に深みにハマる場合もあります。
今回、道に迷ったときに思いついたのが、
次の言葉です。
「迷った場合は谷に下りずに尾根に登れ」
身体は少しキツイですが、
言葉通り元きた道を登り返したら正規の登山道に出ることができました。
そして正規ルートから無事登山口まで下りることができました。
無事登山口まで下山できたが、家族にメガネを届けてもらった
無事、登山口まで戻り駐車場に帰ることができましたが、
メガネがないと車を運転することができません。
結局、家族にメガネを届けてもらって帰宅することになりました。
今回のアクシデントで恵まれていたこと
アクシデントがあり下山にも苦労しましたが、
怪我もなく、無事下山することができました。
アクシデントの中でも恵まれていたことが数点あったので紹介します。
もし次のようなことが違う状況だった場合には
最悪な状態になっていた可能性があります。
- 怪我をしなかった
- 日が出ている時間帯だった
- 時期が夏場であった
- コースタイムが短いルートだった
- 多少の土地勘があった
怪我をしなかった
今回の件ではこの怪我をしなかったということが
一番のことだと思っています。
斜面の状況がわからない場所に転げ落ちたということは、
頭を打ったり、骨折、捻挫などの可能性もあったということです。
仮に行動不能となった場合は救助などが必要になります。
行動不能という状況にならなかっただけども幸いでした。
日が出ている時間帯だった
アクシデントがあったのが14時30分ごろだったと思います。
短いルートということもあり遅い出発ということもありましたが、
アクシデントがあった時間と
下山の登山口までのコースタイムが短かったということで
「明るい時間に登山口まで下山できる」という安心感はありました。
山の時間は立地などにもよりますが、
15時頃には薄暗くなってきます。
今回の山行が仮に2時間遅いスタートだったり、
長いコースだった場合は、
下山で登山口までの労力や最悪、下山できなかったかもしれません。
時期が夏場であった
季節が7月で夏ということも幸いでした。
気温がある程度高いので秋〜春などに比べれば、
ビバークなどの緊急時にも対応が緩和されます。
基本、夏でも防寒対策は必要と思っていますが、
これが秋〜春などで、ましてや夜ともなると、
より寒さから身を守る防寒対策が必要になります。
コースタイムが短いルートだった
今回は山頂までのピストン山行で、
下山のコースタイムが約1時間43分(標準コースタイム)でした。
アクシデントは山頂から下山直後に起こったので、
約1時間43分ほど比較的短い時間だったことも幸いでした。
これが3〜4時間ほどのコースタイムだったら、
メガネを紛失して歩く速度も遅く、
日が暮れる可能性もありましたし本当に幸いでした。
多少の土地勘があった
土地勘といっても本当に多少なのですが、
居住地にも近い位置にある登山口だったので、
近距離、方向性といった面でメンタル的にも
安心感などがありました。
登山口近くを走る県道なども頻繁に車で走っている道だったので、
そのような面持ちだったのだと思います。
これが他県の知らない地名ばかりの場所だったりしたら、
少し気持ちが違っていたかもしれません。
今回のアクシデントでの教訓
今回のヒヤッとした経験は大事に至ることはなく
無事下山することができましたが、
少し悪い条件が重なれば大変な状況になっていた可能性があります。
今後も楽しい登山を続けていくためにも
今回の山行の教訓を頭において行動していきたいと思っています。
今後の教訓として気をつけたいことは
下記の通りになります。
- アクシデントやトラブルは何時起きるかわからない
- 登山道具を見直す
- 早い時間のスタートを心がける
- メガネの予備を携帯しメガネストラップを使用する
登山でのアクシデントやトラブルは
予測もなしに訪れるということです。
自分自身も事が起きるまでは予測もしていませんでした。
明日は我が身という思いで登山に望むことも必要だと思います。
合わせて、トラブルに遭遇しない、トラブルを最小限に抑えるなどのことは、
知識や備えなどの準備によって補える場合もあると考えています。
今回の山行では下山で登山道から足を踏み外したことが発端でしたが、
登山でのトラブルは他にもあらゆるケースが想定されます。
今後は登山というものに対して
トラブルの想定と備えというものを柔軟に考えて
登山を楽しんでいきたいと思っています。
今回は登山道から斜面に転げ落ちたことが発端ですが、
最近では登山シューズのグリップに甘さを感じていた頃でした。
仮の話になってしまいますが、
登山シューズが本来のグリップ力を持っていたなら、
登山道の時点で踏みとどまることができたのかもしれません。
登山で最も重要なアイテムである登山シューズを
新調する時期にきているようです。
他にも今回のアクシデントを踏まえて
見直さなければいけない登山道具は次の通りです。
- ヘッドライト
- エマージェンシーシート(ビバーク時)
- モバイルバッテリー
ヘッドライトもエマージェンシーシートも日帰り登山では
まり使用しない登山道具ですが、
今回の件で見直したいと思っています。
今回の件で道に迷って、
仮に正規の登山ルートが見つからず日が暮れてしまったら
ヘッドライトで道を探すようになっていました。
ヘッドライトは通常の日帰り登山では使用しないアイテムですが、
このようなときに威力を発揮するのヘッドライトの役割です。
ヘッドライトは現在使っているのが照射力が最高200lm(ルーメン)ほどの機種です。
通常使用では100lmほどの照射になりますが、
夜間で小雨など降っている状況での使用となると
山の中ではあまり先が見えません。
夜間での通常使用を考えると最低でも300lm以上は必要です。
それと雨での使用も考えて耐水性能がIPX4(全天候型)はほしいところです。
登山では予備の電池やバッテリーも必須ですね。
強い照射力のものは使用できる時間が少なくなる傾向にあるので、
用途と照射力、予備電池やバッテリーなどを考慮しながら
検討していきたいですね。
今回、道に迷ったときに頭をよぎったのがビバークという選択肢です。
「一晩越せる装備はあるのか?」
という思いの中で防寒、防風などの服装や装備を考えました。
今回の山行では夏場ということで気温は他の季節より高いのですが、
以前に八ヶ岳に登ったときに夏場でもダウンを着用しようかと思ったぐらい
冷え込んだときがあります。
服装は登る山や山行に応じて
持参する防寒着も変えたほうが良いと思っていますが、
服装以外にも小さく軽量なエマージェンシーシートを持ち歩くことも
有効ではないかと考えています。
スマートフォンへ充電するたのモバイルバッテリーは
登山では常に携帯していますが、
山域でのスマートフォンは電波や登山アプリなどの使用によって
著しく電池消耗が早いです。
スマートフォンは登山では必携の機器となりますが、
電池が消耗して使えないとなると、
連絡、GPSなどの通信手段が絶たれて
遭難などの状況下では絶体絶命な状態になります。
自分自身は10,000mAhの容量のモバイルバッテリーを常に携帯していますが、
登山ではスマートフォンやヘッドライトなど危機に直面した状態などで
役立つ危機の充電ができるものなので、
スマートフォンと合わせて必須の機器となっています。
大事な機器なだけに劣化による機能低下や予備などの検討を
しておいても良いのがモバイルバッテリーです。
今回の登山道具の見直しは一例ですが、
他にも山や山行などによって色々と調べていく必要がありそうです。
必須や便利などのアイテムがあり次第、
また紹介させていただきたいと思います。
今回の山行ではスタートは遅かったのですが、
アクシデントがあった時間と下山の登山口到着時は
まだ日が明るかったとうことが幸いでした。
しかし、あと1〜2時間ぐらい時間が遅れていたら、
状況が変わっていたかもしれません。
自分自身もコースタイムや季節などによって
スタート時間を変えるのですが、
やはり余裕を持って、時間が余るぐらいの余裕をもたせることが良いと思いました。
スタート時間に早くするということは、
景観の良い場所で長く時間をとったり、
現場での状況の変化でコースを変更するなど
現場での時間の余裕にも繋がります。
コースタイムの短いコースでも朝一ぐらいのスタートが
色々な面にも余裕と対策がとれるように思います。
今回の件で一番教訓として、
そして今後の登山に携帯するようにしたのが予備のメガネです。
前々から予備のメガネを携帯するということは頭にあったのですが、
自分の中でおざなりになっていました。
しかし実際にこのような事態となると
予備メガネの必要性を痛烈に感じます。
合わせてメガネストラップなどの利用も今後は必要だと考えています。
もし岩場などの登頂途中にメガネが落下したりしたら大変です。
メガネに関しては十分な対策や配慮をしていかなければならいと感じていて
今後の登山では携帯しようと思っています。
まとめ
毎週登山に出かけている私ですが、
今回の体験は、ある意味で体験しておいて良かったとも感じています。
ビバーク、遭難ということも頭によぎった体験でしたが、
これが長期や遠征といった登山で起こったらと思うと
今回の体験で教訓とされて幸いでした。
おざなりとなっていた登山での備えの再考も考えさせられました。
登山というものは自然相手のものであり、
いつ何が起きてもおかしくない今回の件から感じています。
今後の登山を楽しく快適にしていくためにも今回の件を教訓に
備えや登山に対しての考え方を改めていきたいと思っています。
みなさんも今回の記事で少しでも参考にしていただければ幸いです。
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