雲取山日帰り登山|鴨沢ルートからのピストン山行【体力と時間配分で日帰り可能】

雲取山 日本百名山

こんにちは!ハチ(@asobilifegogo)です。

今回は日本百名山の一つであり東京都最高峰(標高:2,017.1m)である
雲取山の鴨沢コースを日帰りで登ってきました。

雲取山というと歩行距離やコースタイムなどから
1泊2日の小屋やテント泊が推奨されていますが、
今回は日帰りです。

お休みなどの予定が取れず、
雲取山を日帰りで行きたいという人の
参考になれば幸いです。

雲取山
  • 所在地:東京都、埼玉県、山梨県の境界
  • エリア:秩父多摩甲斐国立公園
  • 標 高:2,017.1m
  • 体力度:4 out of 5 stars
  • 難易度:3.5 out of 5 stars
  • おすすめ度:4 out of 5 stars
  • 登山レベル:中級者向け
  • 登山ルート:鴨沢ルート(ピストン)
  • コースタイム:約11時間
  • 歩行距離:約21km
  • 備考:日本百名山、東京都最高峰

雲取山日帰り登山はできるのか

登山を始めて間もない人で雲取山を
次のように思っている人は
多いのではないでしょうか。

登山初心者の人

登山をはじめたばかりで、雲取山はまだ早いかな

日帰りは無理だと思っている人

雲取山はテントや小屋泊がいいんじゃないの?

確かに雲取山は歩行距離で20km以上、
コースタイムもおおよそ10時間以上かかる山です。

雲取山日帰り登山に必要なのは体力と時間配分

雲取山を日帰りで下山して帰ってくるには、
体力と時間配分が必要になります。

自分は雲取山の鴨沢ルートしか経験がありませんが、
危険箇所や技術を要する場所は特にありません。

雲取山は複数のルートから山頂へアクセスできますが、
主なコースとしては次のコースがあります。

  • 鴨沢コース
  • 三峯神社コース

どちらのコースも歩行距離とコースタイムは
おおよそ同じくらいになります。

  • 歩行距離20km以上
  • コースタイム10時間以上

これらの距離や時間を考えて雲取山の日帰りを
計画しなくてはなりません。

体力

登山道を20km以上歩く体力が必要ということですね。

雲取山の鴨沢ルートのコースタイムは、
登り6時間、下り4時間と言われています。

体力の消耗が激しい登りの6時間を乗り切れるかがポイントです。

できれば他の山の登山道で20kmという道を歩く経験をしておくと
自信がつきます。

登山で使う筋肉というものは、
街などの平地で使う筋肉とはまた違うものになりますので、
登山道での自分の体力を把握しておきましょう。

時間配分

テントや小屋泊で登山するのと比べて日帰り登山では、
日照時間内に下山することが鉄則になります。

日照時間内に下山できる一番の方法は、
できるだけ早い時間に出発するということです。

そして目的地に早めに到着しておくことで、
下山の時間が計算できます。

おおよその人が山頂を目的地としていることが
ほとんどだと思いますが、
雲取山のように距離や時間が長くかかる山の場合、
できるだけ早く出発して計画通りに目的地に
到着できると良いでしょう。

鴨沢ルートでの雲取山山頂の到着目安は、
午前10〜11時くらいに到着していると、
下山の安心感があります。

今回は実際に雲取山の鴨沢ルートから登ってきたので、
駐車場や登山概要を紹介しますので、
ぜひ参考にしてみてください。

雲取山鴨沢ルート日帰り登山|駐車場

鴨沢コースのピストン山行ですので、
小袖乗越駐車場(丹波山村村営駐車場)を利用します。

こちらの小袖乗越駐車場は、
国道411号線(青梅街道)から脇道から村道小袖線に入り
進んでいった場所にあります。

こちらの小袖乗越駐車場は45台ほど駐車スペースがあり
登山口から近いということもあってか
土日などは満車になってしまいます。

こちらの写真は日曜日の午前5時頃の駐車場の状況ですが、
両側の駐車スペースがほぼ埋まりかけています。

丹波山村村営駐車場 小袖乗越駐車場

他県ナンバーの車も多く駐車しており、
人気の山であることが伺えます。

自分も今回小袖乗越駐車場を利用してみて、
「今度雲取山に来る時は平日かな・・・」
なんて思ってしまいました。

トイレは男女別のキレイなトイレが設置されています。

小袖乗越駐車場 トイレ

水道もありますので、
便利ですね。

雲取山鴨沢ルート日帰り登山|コースと天気

雲取山鴨沢ルート(ピストン)の山行記録
  • 日程:2022/5/29
  • 時間:5:00〜16:00(休憩含む)
  • 歩行距離:約21.0km

コース

小袖乗越駐車場→小袖登山口→堂所→七ツ石小屋→
七ツ石山→ブナ坂分岐→五十人平→雲取山頂避難小屋→
雲取山山頂→雲取山頂避難小屋→小雲取山→五十人平→
ブナ坂分岐→まきみち→堂所→小袖乗越駐車場

雲取山 鴨沢ルート

天気

雲取山山行中は空に雲が少しありましたが、
ほぼ快晴でした。

雲取山は長い時間山に入る形になりますので、
天気予報情報を確認して登りましょう。

雲取山鴨沢ルート日帰り登山|登山概要

駐車場を5時にスタートです。

丹波山村村営駐車場 小袖乗越駐車場

駐車場脇にこのような道標があるので、
小袖・雲取山・七ツ石山方面へ進んでいきます。

道標

このような舗装された道を進んでいきます。

丹波山村が鬼滅の刃を使って雲取山を推しているのが
わかりますね。

鬼滅の刃や竈門炭治郎などの名称はありませんが、
炭治郎の着ている衣服の市松模様と禰豆子の麻の葉模様が
柄の「のぼり」に採用されていますね。

雲取山の鴨沢ルートには、
このような看板が各所に設置されています。

平将門 迷走ルート 釜場タワ

山には歴史や言い伝えなどが
多く残されていることがありますが、
このような歴史上の人物と
その山の地形や自然造形物を合わせて
当時の様子を思い描いてみると面白いかもしれません。

道路左のカラーコーンの先の左に登る入口が
雲取山の小袖登山口です。

雲取山 小袖登山口

こちらから登っていきます。

登山カウンターなどはありません。
どちらかで登山者数をカウントされているのかもしれませんね。

小袖登山口

多くの人が訪れているせいか、
歩きやすい登山道です。

雲取山 登山道

廃屋を通り過ぎます。

全て木で作られているようで、
相当古そうですね。

廃屋

水場があります。
このように「水」と書かれています。

雲取山 水場

こちらの水場は下山時に顔を洗いましたが、
相当サッパリしました。

気持ちいいですよ。

雲取山 水場

このような携帯電話の案内は、
人気の山ならでは配慮ですね。

携帯電話 電波状況

道標も各所にしっかりしたものが設置されています。

雲取山 道標

将門が風呂に入ったという場所です。

大きな岩がゴロゴロしていますが、
岩が何かに例えられることは多いですよね。

富士見ターンです。

おおよそ半分歩いてきたという感じですね。

雲取山 富士見ターン

小袖登山口からこちらの富士見ターンまでは
登山道も歩きやすく、
ゆっくり標高を上げていく感じです。

5km歩いてきていますが、
あまり疲れは身体にない雰囲気です。

しかし、これから山頂までの道のりは、
急登などが少し出てきます。

でかい木が倒れていました。

倒木

台風の影響なのか、
病気なのかわかりませんが、
このような巨木でも倒れてしまうのですね。

七ツ小屋下の分岐です。

七ツ小屋下 分岐

雲取山鴨沢ルートで分岐で迷うと言ったら、
こちらぐらいです。

少し複雑に見えますが、
まきみちが上下2つあり、
立ち寄りたい場所によって道を選ぶだけです。

七ツ石小屋 分岐 地図

自分は七ツ石小屋と七ツ石山の山頂に行きたいので、
上下のまきみちは利用しないルートにしました。

七ツ石小屋、七ツ石山経由はこちらの道を
進んでいきます。

七ツ石小屋到着です。

七ツ石小屋

七ツ石小屋の休憩スペースからの景色です。
富士山がキレイに見えます。

七ツ石小屋 富士山

こちらの七ツ石小屋では素泊まり、テント泊、
携行食、飲料、登山グッズなどの販売がされています。

七ツ石小屋

こちらにも水場があります。

水場が多いと何かと助かりますね。

水場

石尾根縦走路に入ります。

石尾根縦走路

七ツ石神社です。

七ツ石神社

岩に寄り添うように建てられている神社が
岩とのつながりを感じますね。

七ツ石神社

こちらにも平将門迷走ルートの看板が立っています。

平将門 迷走ルート

七ツ石神社の周りには、
複数の同じくらいの大きな岩が点在します。

きっと岩の数は7つあるのでしょう。

七ツ石神社

七ツ石山山頂到着です。

立派な標柱ですね。

七ツ石山 山頂

七ツ石山の山頂からの景色です。

七ツ石山 山頂 景色

小袖登山口からは、
この時点で6.8km歩いてきました。

雲取山山頂まではあと4kmです。

七ツ石山 山頂

雲取山は七ツ石山頂からこちらに向かって歩いていきます。

七ツ石山 山頂

七ツ石山から少しすると
このような急な道を下っていきます。

下りは気をつけて降りれば難はありませんが、
帰りにこちらを登ってくるのは少し大変そうです。

行き交う登って来る人がハァハァ言ってました。

ブナ坂です。

ブナ坂

平将門迷走ルートの最後の看板です。

平将門 迷走ルート

この「青梅」の由来は最近テレビで放映されていましたね。

その地にまつわる由来や歴史というものはとても興味深い。

石尾根縦走路を歩いていきます。

石尾根

この道は富士山が頻繁に見えるので、
歩いていて気持ちよく、飽きさせません。

五十人平です。

ヘリポートがあります。

五十人平

石尾根樹走路のまきみちと尾根みちの分岐です。

まきみち 尾根みち 分岐

尾根みちを登っていきます。

尾根道はこのようなところを登っていきます。

雲取山 尾根みち

尾根みちを登りきったところの景色です。

雲取山は安定して富士山が見えるところが魅力の一つですね。

雲取山 尾根みち

このようなところを登っていきます。

雲取山

雲取山は前半の5kmまではゆっくりとした傾斜を
登っていく雰囲気ですが、
後半は少し急斜面のシーンがいくつかあります。

しかし登れないほどの難しい斜面ではないので、
ゆっくりと確実に進んでいきましょう。

雲取山ではまきみちが複数あります。

雲取山 まきみち

中には登りは「まきみち」の道標があっても
下山時に「まきみち」の表示がない場所もあります。

雲取山頂避難小屋が見えます。
山頂まではもう少しです。

雲取山頂避難小屋

雲取山頂避難小屋に到着です。

雲取山避難小屋

山梨百名山の標柱はこちらにあります。

山梨百名山

雲取山山頂まではもう少しです。

雲取山 山頂

雲取山山頂に到着です。

雲取山 山頂

雲取山は山頂を目指す道中に
富士山が見え続けるので、
山頂で富士山が見える感動という感じでは
ありませんでした(笑)

雲取山 山頂

雲取山山頂では多くの人がいましたが、
意外とゆっくり山頂にいる雰囲気ではありませんでしたね。

雲取山でゆっくりとした時間を楽しみたい人は、
この先の雲取山荘やテント泊にしているのかもしれません。

雲取山山頂から三峯神社コースや雲取山荘に行く人は
こちらから進んでいきます。

雲取山 三峰神社コース

山頂にはトイレが設置されているので、
利用すると良いでしょう。

雲取山 山頂 トイレ

雲取山山頂で軽く食事をして
下山します。

帰りは石尾根縦走路沿いの
小雲取山へ寄りました。

尾根みち(急登)手前の脇道を入っていきます。

ちょっと見逃してしまうような道です。

石尾根縦走路 小雲取山

こちらを登っていくと小雲取山山頂です。

小雲取山

実は自分も登る途中に小雲取山を見逃していました(汗)

石尾根縦走路からの道標などもなく、
見逃してしまう人は結構多いと思います。

下山時は2箇所ほどまきみちを利用して帰ってきました。

初めて雲取山に登った人は、
まきみちなどに少し迷うかもしれませんが、
一度通ってみるとまきみちと通常の道の感じが
つかめるでしょう。

今回の山行では登り5時間半、下山5時間半という感じで、
もともと写真などを撮りながらのスローペースなので、
こんな感じのコースタイムになりました。

今回の自分の雲取山の山行が
何かの役に立てばと思います。

雲取山鴨沢ルート日帰り登山|見どころ

雲取山山頂の景色は素晴らしかったですが、
他にあげるとした次の2点です。

  • 七ツ石神社付近
  • 石尾根樹走路

七ツ石神社とその周辺の雰囲気がとても良かったですね。

平将門の迷走ルートの案内を見たので、
少し影響されているかもしれません。

そして石尾根縦走路ですね。
気持ちいい尾根を歩きながら見る富士山は最高です。

雲取山は距離は長いですが、
このような尾根が疲れを忘れさせてくれますね。

雲取山鴨沢ルート日帰り|今回使用した地図

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雲取山鴨沢ルート日帰り登山|感想

自分自身は今まで、
雲取山は距離や歩行時間などから
テント泊や小屋泊で行こうと思っていましたが、
日帰りでも十分楽しめました。

自分の体力と時間配分などには気を使いましたが、
自分の身体や時間というものに向き合うことによって、
より登山というものを楽しめて、
そして今後にも活かせる山行だったと思いました。

今回の日帰りの雲取山はとても充実山行であり、
有意義なもので満足しています。

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