岩殿山登山【稚児落とし→岩殿山】|浅利ルートのコース紹介

岩殿山

こんにちは!ハチ(@asobilifegogo)です。

今回は岩殿山を浅利登山口から登ってきました。

岩殿山といえば、
現在周辺の山を含めた数カ所で通行止めがある状態になっています。

今まで岩殿山登山で一般的に利用されていた強瀬(こわぜ)ルートが
通行止めとなっているので、
現在岩殿山を楽しめるルートは、
主に次のルートになっています。

  • 畑倉ルート
  • 浅利ルート

畑倉ルートと浅利ルートは、
同じ登山道であり、
どちらから登るかの違いです。

下の地図の赤い印は現在(2022年5月)通行止めが実施されている場所です。

岩殿山 通行止め 地図

出典:大月市観光協会

通行止めの場所は、
今後改善される可能性もあるかもしれないので、
最新情報は大月市観光協会で確認してから
登山計画を立てましょう。

今回は現在岩殿山登山で一般的に利用されている
畑倉ルートではなく、
反対周りの浅利登山口の浅利ルートから登りました。

岩殿山 浅利ルート
  • 所在地:山梨県大月市
  • エリア:奥多摩
  • 標 高:634m
  • 体力度:3.5 out of 5 stars
  • 難易度:3.5 out of 5 stars
  • おすすめ度:4 out of 5 stars
  • 登山レベル:中級者向け
  • 登山ルート:浅利登山口→稚児落とし→岩殿山
  • コースタイム:約5時間
  • 歩行距離:約8.0km
  • 備考:山梨百名山、大月秀麗富嶽十二景

ではマイカーで岩殿山を登る場合の駐車場からどうぞ。

岩殿山【浅利ルート】|駐車場

岩殿山公園市営駐車場を利用します。

無料で利用することができます。

岩殿山公園市営駐車場

10台ほど駐車できるスペースがあります。

岩殿山公園市営駐車場

駐車場内には岩殿山や周辺の山の通行止め情報などが
記載されている案内がされているので、
確認していくと良いでしょう。

岩殿山公園 市営駐車場はGoogle Mapで表示されるので、
ナビで簡単に行くことができます。

岩殿山【浅利ルート】|目的地とコース・天気

おおよそ5時間前後になるコースです。

岩殿山浅利コースの山行記録
  • 日程:2022/5/22
  • 時間:12:00〜17:00(休憩含む)
  • 歩行距離:約8.0km

目的地

目的地は稚児落としや岩殿山城跡周辺の散策がメインですが、
今回の岩殿山の目的は浅利ルートからの山行です。

岩殿山は今まで数回登っていますが、
浅利ルートは今回が初めてです。

畑倉ルートからは反対の山行になりますので、
山行でどのように変化があるか楽しみです。

コース

今回は浅利登山口からの浅利ルートで
稚児落としや岩殿山を楽しみます。

岩殿山公園駐車場→浅利登山口→稚児落とし→
天神山→岩殿山→畑倉登山口→岩殿山公園駐車場

岩殿山 地図

一般的に多くの人が利用する畑倉ルートとは反対のルートになるので、
他の登山者とは行き交うことが多くなるのが浅利ルートです。

天気

今回の岩殿山山行では、
晴れときどき曇りという感じでした。

晴れ間がありますが、上空に雲が多い感じです。

案の定岩殿山を下山してから強い雨が降り出しました。

天気は少しの時間の変化で変わりますので、
山に登る際は最新情報をチェックして登りましょう。

岩殿山【浅利ルート】|登山概要

浅利登山口を目指しますので、
大月駅方面に進んでいきます。

岩殿山公園市営駐車場から
下の写真赤の矢印が大月駅方面です。

下に桂川が流れる橋を渡っていきます。

桂川 橋

こちらの大月市民会館入口の交差点を
右折して大月駅方面に進んでいきます。

大月市民会館入口 交差点

大月地方合同庁舎を通り過ぎていきます。

大月地方合同庁舎

岩殿山が後ろにそびえ立っています。

岩殿山は南側の側面に巨大な岩があるので、
すぐわかりますね。

岩殿山

東横インを通り過ぎていきます。

こちらの東横インは今年の3月にオープンしたばかりです。

東横イン

前日にこちらに宿泊して
岩殿山を楽しむのも楽しいかもしれませんね。

このような道を歩いていきます。

左の方面には大月駅があります。

こちらの通りには複数のコインパーキングがあります。

1日コインパーキングを利用した場合の価格帯なども
同じような価格なので
コストが安いコインパーキングを利用するのも良いでしょう。

大月駅周辺のコインパーキングは次のようになります。

浅利登山口に行くには、
こちらを右折していきます。

電車で岩殿山を目指す人は、
大月駅の路線を越える陸橋がありますので、
こちらを利用して
この道に出てきましょう。

右折したら
この道を進んでいきます。

道なりに進みます。

橋を渡っていきます。

この道は岩殿山の畑倉登山口から
岩殿山→稚児落としのルートで来ている登山者と
すれ違うことが多いです。

橋

道を進んでいきます。

このように進んでいきます。

進んで行くと右手に浅利公民館が出てきます。

浅利公民館

こちらを少し進んでいくと、
次のように浅利登山口に向かう道が出てきます。

このような橋を渡って道なりに歩いていきます。

近くに民家がありますが、
この道を進んでいきます。

いよいよ登山道らしくなってきます。

少し進んでいくと、
次のような道標が出てきます。

大月駅という表示が2つありますが、
左側の「大月駅」は今通ってきた道です。
右側の「大月駅」は先程の浅利公民館の通りを
さらに進んでいった道と合流します。

岩殿山方面に進んでいきます。

鎖が設置してある道は、
岩殿山や周辺の山の登山道に
多く設置されています。

岩肌が大きく出ている場所に出ます。
ここの雰囲気は少し稚児落としに似ていますが、
稚児落としではありません。

下の住宅がある場所とは、
少し離れた感じになります。

結構道標はしっかりあります。

道標

稚児落としからの景色です。

稚児落とし 景色

近隣の山や町並みはキレイに見えますが、
雲が多いので遠くの山が見えなくて残念です。

稚児落とし 景色

稚児落としは、
岩の頂上より側面から見たほうが
稚児落としの迫力がわかります。

カメラだと少し迫力が伝わりづらいですが、
実際に見てみると巨大な岩の迫力が圧巻です。

稚児落とし

稚児落としは悲しい言い伝えがある場所ですが、
そのようなことも噛み締めて、
二度とこのようなことが起こってはいけない、
ということを思いながら訪れています。

山を冬から春、夏と歩いていくと、
木々や植物の息吹を感じます。

山全体が生きているという感じ。

岩殿山

稚児落としの注意喚起の案内があります。

これは登山者が岩殿山(畑倉ルート)から来た人に向けての
案内になっていますが、
やはり浅利ルートはマイナールートのためか、
案内も少し乏しいですね。

稚児落とし

稚児落としは山というよりは、
「稚児落とし」という名称のほうが
有名な場所です。

なんとも言えませんが・・・

このように稚児落としで道標が多くあります。

稚児落とし 岩殿山 道標

天神山に向かうまでの風景です。

雲がなければおそらく富士山が見えていたでしょう。

祠がある場所を通ります。

前回岩殿山に登ったときも思ったのですが、
こちらの祠はどなたが祀られているのかが気になります。

祠

天神山です。

天神山

岩殿山に向かう途中で、
このような分岐のような地点があります。

木の葉っぱで隠れて特に見づらいのですが、
岩殿山方面の道標の通りに進みましょう。

岩殿山 分岐

「✕印」の方面も登山道のようになっていますが、
進んでいくと南斜面の岩が露出している場所に
出てしまいます。

このような道を進んできます。

岩殿山

数ヶ月前に比べて岩殿山は
新しいトラロープが張られています。

岩殿山

今回の岩殿山では、
多くの登山者に出会いましたが、
最近の岩殿山は結構登山者が多い感じです。

畑倉ルートからの山行とは反対で、
浅利ルートでは、
この急坂を登ります。

岩殿山 トラロープ

これは仕方のないことですが、
このようなトラロープなども
登山者が通行しやすいように張られています。

ですから浅利ルートでは、
若干通行しづらい感があるところもあります。

こちらもトラロープが新調、補強されています。

岩殿山 トラロープ

兜岩の通行止めの分岐地点です。

岩殿山 兜岩

通行止めになってから時間が経っていますが、
岩殿山に限らず他の山でもそうですが、
自然災害などによる通行止め箇所の修復というものは
時間がかかりますね。

というよりは、
このまま修復されずに時が経っていく感じもします。

岩殿山山頂へ向かいます。

今年オープンした東横インが本当に目立ちますね。

正面に見えるのが菊花山です。

岩殿山

菊花山は岩殿山と同じくらいの標高の山です。

菊花山は知名度はあまりありませんが、
眺望が素晴らしい山です。

こちらのブログで書いていますので、
よろしければどうぞ↓

菊花山(山梨県大月市)・むすび山登山|駐車場情報、電車アクセスの方法を紹介

鎖場と林内経由の分岐です。

岩殿山 鎖場 林内経由

鎖場は結構険しいルートなので、
鎖場を避けたい人は
林内経由でいきましょう。

僕は鎖場で岩殿山山頂へ向かいます。

こんな感じの道を通っていきます。

岩殿山

こんなところを降りていきます。

さすが岩殿山、岩の山ですね。

岩殿山 岩

こんなところを降りてきました。

岩殿山 岩

鎖と足場がありますが、
バランスよく自分がつく足を確認しならが降りてきましょう。

岩殿山はこのような場所が多いので、
少し厚手のグローブは必須です。

岩殿山 岩

クサリ場と林間コースが合流する地点に到着です。

岩殿山 鎖場 林間コース

もともと岩殿山城というものが
岩殿山にはありましたが、
その一角です。

こちらあたりが岩殿山城の入口だったのでしょう。

築坂 岩殿山

相変わらず鎖場が多いですね。

岩殿山 鎖場

大手門跡というのは、
先程の築坂という場所のあたりでしょう。

筑坂峠はあまり意識していませんでしたが、
通過してきたところが筑坂峠だと思います。

大手門跡 築坂峠 兜岩

兜岩は通行止めと林間コースがあるところですね。

岩殿山というよりは、
岩殿山から稚児落としまで行くルートに
岩場や鎖場が多いですね。

岩殿山

岩殿山だけを登る人ならば、
岩場や鎖場はあまり体験できませんね。

強瀬ルートの通行止めの箇所です。

岩殿山 強瀬ルート 通行止め

通行止めになっていないのならば、
こちらの場所から岩殿山ふれあいの館は
すぐ近くにありますし、
強瀬登山口も距離はあまりありません。

ぜひ復旧してほしいものですね。

このような石段を歩いて登っていきます。

岩殿山 石段

自分が岩殿山で好きな場所の一つが
揚城戸跡です。

自然を利用した城門なんて
カッコいいじゃないですか。

揚城戸跡 岩殿山

番所跡です。

現在は番所というものの
面影はありませんが
当時は番所というものがここにあり、
人が存在していたと思うと
感慨深いものがありますね。

岩殿山 番所跡

まさに名前通り岩の山ですね。

岩が多い山はたくさんありますが、
当時はお城があって、
岩を取り巻いた山にある城というものを
見てみたかった感じもします。

岩殿山 岩

このあたりになると畑倉登山口の名前も
道標に出てきます。

畑倉登山口 浅利登山口 道標

馬屋です。

かつて馬が暮らす馬の小屋があったのか、
当時の面影はありませんが、
この先は崩落している場所があります。

岩殿山 馬屋

岩殿山城は、
岩殿山全体が城のような作りになっているので、
このように自然の変化によって、
当時の面影が崩れていくのは、
少し寂しい感じですね。

岩殿山の展望台です。

秀麗富嶽十二景の看板や
山梨百名山の標柱があります。

岩殿山 展望台

この日は雲が多くて富士山が見れなかったのは残念ですが、
近隣の山々や大月の町がキレイに見えます。

岩殿山 展望台 景色

自分が歩いてきた
岩殿山公園市営駐車場から浅利登山口に向かう道が見えます。

正面の山は菊花山です。

岩殿山とほぼ同じくらいの標高ですので、
岩殿山を登ったあとに菊花山に登ると
同じ高さで岩殿山を見ることができるので
面白いですよ。

岩殿山 展望台

岩殿山の展望台には
しっかりした作りの東屋が設置されています。

食事や休憩にいいですね。

岩殿山 展望台 東屋

今まであまり気づかなかったのですが、
岩殿山展望台の標柱が設置されている裏側に
兵舎がありました。

岩殿山 兵舎

かつてはこちらに兵舎があり、
人が暮らしていたのでしょう。

こちらも自分が岩殿山で好きな場所の一つです。

馬場跡です。

岩殿山 馬場跡

広いスペースになっています。

訓練としての場所だったようですが、
山城であった岩殿山の中で、
一番広い面積だった場所です。

岩殿山 馬場跡

かつて人や馬のために利用された
用水池がこの先にあります。

こちらは用水池を見たら引き返して、
またこの場所に帰っていくる形になります。

岩殿山 亀が池 馬洗池

左が馬洗池、右が亀が池です。

岩殿山 用水池 亀が池 馬洗池

こちらの亀ヶ池は人の飲用として
使われていたようです。

山で生活するにあたっては
貴重な飲水だったのでしょう。

この亀ヶ池を覗き込んでみましたが、
現在は水が枯れているようです。

用水池 亀が池

こちらは馬洗池です。
草の奥を覗いてみると、
水が出ています。

池の外側にも水が流れているので、
水量が豊富なのかもしれません。

馬洗池

こちらもかつては、
人や馬のために水を利用していたのでしょう。

現在、岩殿・円通寺跡は通行止めのため
行くことができません。

残念ですね。

烽火台、本丸方面に向かいます。

岩殿山 円通寺跡

蔵屋敷跡です。

こちらもかつては建屋が存在していたのでしょう。

岩殿山 蔵屋敷跡

烽火台です。

実質こちらが岩殿山の山頂となるようです。

岩殿山の標高である634mの表示もあります。

岩殿山 烽火台 山頂

あたりは広くなっています。

こちらが本丸跡になっています。

岩殿山 本丸跡

やはり一番高い場所から指示を出したりしていたのですね。

畑倉登山口への道は本丸跡の標柱の隣にすぐあります。

岩殿山 畑倉登山口

このような道を下っていきます。

雨が降ったあとなどは、
北側の斜面なので少しぬかるんでいる場合があります。

気をつけて降りていきましょう。

岩殿山

このあたりを守っている神様ですね。

畑倉大神

ちょっとした広場にベンチが設置してあります。

よく見ると昔駅などに設置してあったものです。

岩殿山に限らず、このような駅のベンチは
他の山でも見かけますね。

再利用でしょうか。

岩殿山 駅 ベンチ

このような道標があります。

鬼の岩屋は見たら折り返して、
またこの場所に戻ってくる形になります。

岩殿山 鬼の岩屋

鬼の岩屋です。

巨大な岩がえぐられていて、
洞窟のようになっています。

岩殿山 鬼の岩屋

奥は結構奥深くなっています。

何か映画のワンシーンに出てくる場所みたいな感じです。

岩殿山 鬼の岩屋

畑倉登山口到着です。

岩殿山 畑倉登山口

畑倉登山口から写真下の矢印方面へ15〜20分歩くと
車を駐車した岩殿山公園市営駐車場があります。

岩殿山 畑倉登山口

岩殿山公園市営駐車場に向かう途中手前に
岩殿山の強瀬(こわぜ)登山口があります。

岩殿山 強瀬登山口

こちらの強瀬登山口を登っていくと、
岩殿山ふれあいの館という施設があります。

こちらの施設がおすすめです。

岩殿山の山頂へ向かう道を通っていきますが、
通行止めになる前は
こちらの登山道から岩殿山山頂へ向かうことが
できました。

しかし、現在はこちらの岩殿山ふれあいの館の施設までになっています。

岩殿山 大月ふれあいの館

こちらは山岳カメラマンである白籏史朗さんの作品や
一般の人が撮影した富士山を背景とした写真などが
数多く展示されています。

富士山の撮影やカメラなどに興味がある人は
面白いと思いますよ。

強瀬の登山口から岩殿山公園市営駐車場は
すぐの場所になります。

今回の岩殿山の浅利ルートの山行は、
これまでになります。

今回の山行は岩殿山の浅利ルートを紹介させていただきましたが、
畑倉ルートも実際の登ったブログを書いています。
参考にどうぞ↓

岩殿山登山【通行止め、駐車場情報】歴史を感じながら登山できる

岩殿山【浅利ルート】|見どころ

岩殿山浅利ルートでの見どころは
次の3つです。

  • 稚児落とし
  • 岩殿山城跡の散策
  • 岩殿山展望台からの風景

岩殿山展望台からの風景は素晴らしいですが、
岩が多い山としての岩殿山をぜひ味わってほしいです。

岩殿山浅利ルートは、
コース途中から見える富士山、近隣の山々、
大月市内の町並みを眺めながら登山できます。

もともと山城があった山として、
当時この山に人が生活していたことを思い返しながら歩くと、
風情を感じます。

岩殿山【浅利ルート】|今回使用した地図

岩殿山【浅利ルート】|感想

今回は岩殿山を現在メインのルートである畑倉ルートではなく、
浅利ルートを利用して岩殿山を楽しんできました。

今回の山行で再認識したのが、
同じ登山道でも回り方を変えると景色や情景が変わるということです。

一つの山でも色々と楽しみ方があるんだと痛感しました。

登山道というものは、登山道や道標など登山者にとって
通行しやすく歩きやすい道に整備されていますが、
やはり登山者が多い方面に向けて整備されているようです。

このようにメインではない周回ルートの場合、
多少の不具合もありますが、
それはそれでまた楽しい部分でもあります。

今後もすでに登ったときがある山に挑戦してみようと思ったのが
今回の山行でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です